【10月14日 AFP】香港で4か月にわたり民主派のデモが続いている中、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、中国の分裂を図る者は「体を打ち砕かれ骨は粉々に」されるだろうと述べた。中国外務省が13日、明らかにした。

【関連記事】香港デモ対応で「天安門事件の再来ない」、中国政府系メディア

 習氏がこの恐ろしい見解を示したのは週末のネパール訪問中のこと。外務省によると習氏は、「いかなる地域であれ、中国から分離させようとする者は体を打ち砕かれ骨は粉々にされて死ぬだろう」と述べ、「中国の分裂を支持するいかなる外部勢力も、中国人からは妄想をしていると見られるだけだ」と指摘した。

 習氏はこの発言で具体的な地名には触れなかったが、13日には香港で再び警察の機動隊と民主派のデモ隊が衝突した。台湾との中国の緊張状態も続いている。中国は、「外部勢力」が香港のデモをあおっていると非難してきた。

 もっとも、中国が世界中から非難を受けるリスクを負ってまで、民主化運動を武力弾圧して多数の死者が出た1989年の天安門(Tiananmen)事件のような動きに出るとみている専門家はほとんどいない。(c)AFP