【10月14日 AFP】シカゴ・マラソン(Bank of America Chicago Marathon 2019)が13日に行われ、女子の部ではケニアのブリジット・コスゲイ(Brigid Kosgei)が世界新記録の2時間14分4秒で大会連覇を果たした。

 25歳のコスゲイは、2003年4月13日のロンドン・マラソン(London Marathon)でポーラ・ラドクリフ(Paula Radcliffe)氏が樹立した2時間15分25秒の世界最高記録を16年ぶりに更新した。

 4月のロンドン・マラソンでも優勝し、先月のグレートノースラン(Great North Run)ではハーフマラソンの部で1時間4分28秒の世界新記録(非公式)を打ち立てたコスゲイは、男子のペースメーカー2人と一緒に走りながら瞬く間に集団を引き離すと、独走でフィニッシュラインを通過した。

 エチオピア勢のアバベル・イエシェネ(Ababel Yeshaneh)が2時間20分51秒で2位、ゲレテ・ブルカ(Gelete Burka)が2時間20分55秒で3位に入った。

 大会に出席してコスゲイと記念写真を撮影したラドクリフ氏は、「いつかはこのときが来ると、みんな知っていたと思う」とすると、「序盤にブリジットが走っている速さを見たとき、このままのペースを持続すれば、いつでもタイムを破れると思っていた」とコメントした。

 2002年のシカゴ・マラソンを当時の世界記録2時間17分18秒で制し、これまで大会記録を保持してきたラドクリフ氏は、「あの日は自分にとって特別だった。きょうはブリジットにとって、とても特別な日」と祝福した。

 男子の部では、ローレンス・チェロノ(Lawrence Cherono)が優勝してケニア勢が2冠を達成。モハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)は、元コーチであるアルベルト・サラザール(Alberto Salazar)氏のドーピング問題をめぐる批判に反発する中で、8位に終わった。(c)AFP