【10月14日 AFP】13日に行われたラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)のプールA最終戦で日本に21-28で敗れ去ったスコットランドのグレガー・タウンセンド(Gregor Townsend)ヘッドコーチ(HC)は試合後、ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)の高いクオリティーを認め、決勝トーナメントでは「手ごわい」存在になるだろうという認識を示した。

 スコットランドに勝利した日本は、下馬評を覆して無敗でプール首位突破を果たし、東京スタジアム(Tokyo Stadium)で行われる20日の準々決勝では、南アフリカとの注目対決に臨むことになった。

 その一方でスコットランドは、欧州6か国対抗戦シックスネーションズ(Six Nations Rugby)のライバル、アイルランドにプール2位通過を譲り、早期敗退という結果に直面した。

 タウンセンドHCは、「がっかりしている。8点差以上の勝利を手にすることができなかった」とすると、「序盤は攻守ともに良いスタートを切れたが、前半の残りはボールが見えていなかった」と語った。

 また、日本がチームとして「非常に団結した集団」であると評価し、「彼らが長い間ずっと一緒に時間を過ごしてきたこと、そして自分たちのラグビーを熟知していることが分かる。持ち味の速いラグビーを仕掛けてくる」と分析した。

「彼らには本当に優れた選手がそろっている。フォワードのボールキャリアー、そして(バックスの)選手たちもかなりのスピードを兼ね備えており、今は自信に満ちている」

 タウンセンドHCは次週の日本対南アフリカ戦の行方について、通算2度のW杯制覇を誇るスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)にとっては厳しい戦いになると予測しており、「日本は手ごわい相手になる。南アフリカは苦戦するだろう」と述べた。

 また、スコットランドのグレイグ・レイドロー(Greig Laidlaw)主将も、日本が「あれほど自分たちの不意を突いてきたことはない」と驚きを隠せない様子だった。

「序盤にかなり良いスタートを切った後に力が抜け、日本を勢いづかせてしまった」「高い目標があったから、チームとして残念だ。今夜は日本に28点奪われた。その事実を受け止めなければならない」 (c)AFP/Luke PHILLIPS