【10月13日 Xinhua News】特殊な生体材料を使って作られた、厚さが正常血管の10分の1の可とう性センサーを血管や心臓の周りに埋め込むことで、体外の機器が血栓の形成初期から末期までの全身血圧の微かな変化を鮮明に記録し、血栓の位置が正確に測定できる。

 中国の南京理工大学(Nanjing University of Science and Technology)はこのほど、同大学化工学院の馮章啓(Feng Zhangqi)教授の研究チームが独自に開発したこの技術が段階的進展を果たし、動物を使った臨床医学評価を終えたことを明らかにした。研究成果はこのほど、米国化学会(ACS)が発行する学術誌「ACS Nano」に掲載された。

 論文の筆頭著者である李通(Li Tong)博士は「今後はこのような可とう性センサーを心血管手術の際に患者の体内に埋め込むことで、無線発信機を通じて、患者や医療従事者が心血管病変の状況を携帯端末でリアルタイムに把握できる」と説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News