【10月11日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のプレシーズンゲームが10日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で行われ、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)が118-111で昨季王者のトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)に勝利し、チームのゼネラルマネジャー(GM)のツイートを発端とした中国との騒動が水を差した日本ツアーを締めくくった。

 ロケッツは、オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)から新加入した元最優秀選手(MVP)のラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)が22得点を記録。エースのジェームズ・ハーデン(James Harden)も22得点9アシストをマークした。

 129-134で敗れた8日のツアー初戦でロケッツでのデビューを飾っていたウェストブルックは試合後、まだ新天地で適応しなくてはならない部分はあるが、「正しい方向」に進んでいると話した。

 一方のラプターズは、昨シーズンの最優秀躍進選手に選出されているパスカル・シアカム(Pascal Siakam)が16得点、ノーマン・パウエル(Norman Powell)が22得点、フレッド・バンブリート(Fred VanVleet)が10得点10アシストを挙げたが、連勝はならなかった。

 今回の日本ツアーでは、開幕前にロケッツのダリル・モリー(Daryl Morey)GMが香港の反政府デモを支持するツイートをしたことに中国側が激怒し、同国の企業がNBAチームのスポンサーから撤退したり、国営中国中央テレビ(CCTV)が試合の放送を中止したりする事態になっていた。

 ロケッツは今後ヒューストンに戻り、来週にサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)とホームでプレシーズンマッチを戦う。ラプターズは13日に、こちらもホームでシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)と対戦する。(c)AFP