【10月13日 Xinhua News】中国海南省(Hainan)衛生健康委員会がこのほど公表した高齢者人口に関する報告書によると、同省の60歳以上の高齢者は141万人を超え、総人口の15.2%に達した。100歳以上の高齢者は2200人に迫り、長寿の老人が増え続けている。

 報告書によると、同省の総人口は2018年、前年比14万900人増の927万5700人となった。うち60歳以上の高齢者は5万8000人増えた。65歳以上の高齢者は4万5400人増の99万5200人に達し、総人口の10.73%を占めている。80歳以上の高齢者は2万300人増の30万8100人に達し、高齢者人口の21.85%を占め、高齢者の年齢は明らかに高まっている。

 国連は長寿地域の基準を「人口10万人当たり100歳以上の高齢者7.5人」と定めているが、海南はこれをはるかに上回り、名実とも「世界の長寿島」そのもの。近年、同省の森林率は62.1%以上を維持、大気の質の優良率は約99%、主要河川・湖水・ダムと近海海域の水質優良率は94.4%と96.6%に達している。「天然の酸素バー」であることやきれいな水源、豊富なミネラルやマイナスイオン、土壌のセレン含有量が高いなどの優れた自然・生態環境は、長寿の老人が多い秘訣(ひけつ)の一つだ。

 報告書によると、同省は2018年1月から100歳以上の高齢者を対象とした補助基準を従来の1人当たり月300元(1元=約15円)から月500元に引き上げ、省級財政予算から1162万2000元を割り当てた。同年末には省内各地で80歳以上の高齢者を対象とした高齢者手当制度を確立し、手当の受給者は30万8100人に達した。

 同省の関係部門が専門家を組織し、長寿の老人の居住環境、生活様式、社会行動、生理・心理的特徴などについて系統的な調査研究を行った結果、環境が安定している、飲食があっさりしている、働き続けているなどの要素が長寿につながることが分かった。(c)Xinhua News/AFPBB News