【10月10日 AFP】19MLBは9日、プレーオフのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が行われ、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)はハウイー・ケンドリック(Howie Kendrick)の決勝満塁本塁打でロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)との延長戦を7-3で制し、シリーズ突破を決めた。

 試合はドジャースがマックス・マンシー(Max Muncy)とエンリケ・ヘルナンデス(Enrique Hernandez)の本塁打で序盤に3-0のリードを築くと、ナショナルズも6回にフアン・ソト(Juan Soto)が適時打を放って1点を返した。

 ドジャースは8回からサイ・ヤング賞(Cy Young Award)投手のクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)がリリーフ登板したが、ナショナルズがアンソニー・レンドン(Anthony Rendon)とソトの2者連続アーチで3-3の同点に追いつき、そのまま試合は延長戦へ突入した。

 ナショナルズは延長10回、先頭打者のアダム・イートン(Adam Eaton)が四球で出塁した後、レンドンが二塁打を記録し、ソトが敬遠で歩いて満塁のチャンスが到来。続いて打席に立ったケンドリックは、ドジャースの救援投手ジョー・ケリー(Joe Kelly)の1球目をファウルすると、2球目の時速97マイル(約156キロ)の速球を中堅スタンドにたたき込んだ。

 この満塁アーチによって、今シリーズで記録した3度の失策を帳消しにしたケンドリックは、「身震いした」「キャリア最高の瞬間かもしれない」とコメント。この終盤の大逆転劇で、ナショナルズはレギュラーシーズン106勝を記録したドジャースが目指していた、3季連続のワールドシリーズ進出を阻止した。

 ドジャースは、2017年のワールドシリーズでヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に、昨年はボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に敗れている。

 一方、ミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)とのワイルドカードゲームでも0-3から逆転勝利を飾ったナショナルズは、11日から始まるナ・リーグ優勝決定シリーズで、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)とワールドシリーズ進出を懸けて対戦する。(c)AFP