【10月11日 Xinhua News】農民画は通俗画の一種で、農民をクローズアップして主題とし、大胆に誇張した造形とカラフルな色彩で描いている。中国では1950年代以降、陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)戸県(Hu)、上海市金山区(Jinshan)、山東省(Shandong)青州市(Qingzhou)などの「農民画の郷」が次第に形成されてきた。

 青州の農民画は産業としてすでに一定の規模にまで発展しており、農民画産業で働く人は3万人余り、年間30万枚もの農民画が制作されている。また同画院は「農民画+電子商取引(EC)」モデルによって、コースター、ハンドバッグなどの農民画文化クリエーティブグッズをインターネット販売しており、農民画EC業者はすでに100社を上回り、農民画が青州市にもたらす収入は年間5000万元(1元=約15円)以上に達している。

 中国美術書法家(青州)創作サービスセンターの王穎(Wang Ying)副主任は、農民画は「田舎っぽい」が、海外から幅広く注目されていると説明。同画院は2015年にフランス、2016年に米国、2018年に韓国で農民画展を開催した。

 1981年に日本で出版された「中国農民の絵」は日本で最も早く正式に農民画の絵を収録した刊行物の一つ。ここ数年、中国の「田園画派」も日本の若者の注目を集めている。

 王氏は「含蓄のある中国伝統の絵画に比べ、農民画は表現がストレートで情熱的であり、より外国人に受け入れられやすい」と話した。 (c)Xinhua News/AFPBB News