【10月9日 Xinhua News】今年上半期に中国人観光客が海外旅行で費やした金額は1275億ドル(1ドル=約107円)にのぼったことが中国国家外貨管理局(SAFE)の報告で明らかになった。

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 地域・国別にみると、最も多かったのはアジアで、全体の54%を占めた。2位は米国で24%、3位は欧州で13%だった。

 貿易・投資関係が強化されている「一帯一路(Belt and Road)」沿線国などの新興市場では中国人観光客の消費額が増えている。上半期(1~6月)の「一帯一路」沿線国での中国人観光客の消費は149億ドルに達した。

 支払い方式をみると、上半期のモバイル決済は前年同期に比べ倍増したが、銀行カード決済は依然として主な決済手段だった。

 観光消費の内訳をみると、上半期もショッピングが中心で、中国人観光客の海外における支出額は前年並みだった。

 報告では、国内のショッピング環境の改善を示すものだと指摘している。

 国連世界観光機関(UNWTO)によると、世界各国を訪れる観光客は2030年までに18億人を超える見込み。中国は世界で最も伸びが大きい観光市場となり、観光業の発展に重要な役割を果たすとみられている。(c)Xinhua News/AFPBB News