【10月9日 Xinhua News】第2回中国国際輸入博覧会(輸入博)が11月5日~10日、上海市で開催される。企業ビジネス展は、サービス貿易、自動車、機械、科技生活(消費者向け電子製品など)、品質生活(服飾・日用消費品)、医療機器・医薬保健、食品・農産物の七つのエリアに分かれており、展示面積は30万平方メートルを超える。150余りの国と地域から3000社を超える企業が出展する。

 多くの外国企業は、昨年の第1回輸入博への出展で大きな利益を得たことから、今年は展示スペースを拡大し、多くの新製品や新技術の発表を計画している。化粧品世界大手の仏ロレアルグループも昨年の輸入博参加により、中国市場でのブランドの浸透が加速した。同グループの中国法人、欧莱雅(中国)の関係者によると、同社は第2回輸入博で展示面積を倍増させ、製品も昨年の倍となる1000種類の出品を見込んでいる。

 いくつかの多国籍企業も、展示面積は昨年と同様ながら、より多くの新発表・新発売製品を投入する方針を明らかにしている。

 中国が開催する輸入博には、大手多国籍企業だけでなく、多くの中小企業もグループで出展する。日本貿易振興機構(ジェトロ、JETRO)を通じて今年の輸入博に出展する日本の中小企業は、企業ビジネス展の七つの分野すべてをカバーしており、うち食品関連企業が約110社で最も多い。

 日本の伝統的製法を守り続ける小さな製茶会社「暁喜」は、昨年の第1回開催で目標を達成すると、すぐさまジェトロに対し第2回開催への出展を申請した。来月の2度目の出展には新製品を携えて臨むという。

 スイスの重電大手ABBのアジア・中東・アフリカ地域総裁、顧純元(Gu Chunyuan)氏は「輸入博覧会の開催は、中国が貿易自由化と経済グローバル化を後押しする上での重要な施策」と語った。昨年の第1回開催で主催国の中国は、今後15年間で中国のモノとサービスの輸入がそれぞれ30兆ドル(1ドル=約107円)と10兆ドルを超えるとの見通しを示した。

 顧氏は、中国は現在、ビジネス環境の改善に取り組んでおり、より活力があり効率的な市場システムを構築しようとしていると指摘。これらの取り組みが、企業の中国市場に対する信頼をさらに揺るぎないものにしていると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News