【10月6日 Xinhua News】中国香港特別行政区の慈善基金「李嘉誠基金会(Li Ka Shing Foundation)」は4日、特区政府の支援措置と支給制度と連携し、資金が必要な地元中小企業を適時援助するため、10億香港ドル(1香港ドル=約14円)を拠出すると発表した。

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 同基金会は今回の措置について、世界経済の減速、さらには香港経済が直面する未曽有の試練に対し、地元中小企業の難局打開と圧力緩和を図るためのものだと表明。詳細については今後、特区政府と協議するとしている。

 基金会の李嘉誠主席は、特区政府が新たに打ち出した20億香港ドルの中小企業用準備資金との連携で、同基金会の10億香港ドルがけん引作用を発揮することに期待を示すとともに、各界に対し意見を求めた。

 同基金会の設立は1980年。教育や医療事業を中心に支援を実施しており、これまでの寄付総額は250億香港ドルを超える。事業は27カ国・地域に及び、うち約8割が中華圏で行われている。(c)Xinhua News/AFPBB News