【10月6日 AFP】ベトナム首都ハノイに、まるで映画「トランスフォーマー(Transformers)」シリーズの登場キャラクターのようなロボットが登場した。バイクのスペアパーツで作られており、見て楽しむだけでなく、ベトナム語で会話することもできるという。

 製作者は、IT技術者と学生で構成されたチーム「ロボット・バンク(Robot Bank)」。毎日600万台近くのバイクが走るハノイにおける廃棄部品や未使用部品の問題について、議論してもらうことが狙いだという。

 ハノイ市は2017年、大気汚染と渋滞を緩和を目的に、市街地へのバイクの乗り入れを2030年までに禁止すると決定した。

 ロボット・バンクのメンバーの一人で、新卒エンジニアのドー・ダイン・フォン(Do Danh Phong)さんは、「私たちのチームは、みんなに『環境を守ろう』というメッセージを送るためにこのロボットを作った」と話した。

「トランスフォーマー」シリーズの登場キャラクターから着想を得た「ロボット・ワン(Robot One)」は全長3メートル、重量100キロ。日本のホンダ(Honda)と台湾の三陽工業(SYM)のバイク部品で作られている。

 プレイステーション(PlayStation)のコントローラーで操作し、簡単な動作を行ったり基本的な言葉を話したりすることができる。

 これを皮切りに多数のロボットを作り、ゆくゆくはハノイにロボットパークを造るのがロボット・バンクの夢だという。(c)AFP