【10月4日 AFP】イラクで汚職や失業率の高まりなどに抗議して行われている大規模デモは3日、3日目を迎え、これまでの死者数は30人に上った。主導者のいないこの抗議運動は同国南部のほぼ全域に広がっている。

 抗議デモは首都バグダッドで1日に始まった後、イスラム教シーア派(Shiite)が多数を占める南部の各都市にも拡大。治安部隊が実弾や催涙ガスを使用する事態となっている。

 過去最大の窮地に立たされているアデル・アブドルマハディ(Adel Abdel Mahdi)首相は、首都バグダッド全域に外出禁止令を発令。しかし大勢のデモ参加者らがこれを無視し、バグダッドを象徴するタハリール広場(Tahrir Square)に集まった。

 1日以降の死者数は警察官2人を含む30人となり、さらに1000人以上が負傷。死者の大半は南部ナーシリーヤ(Nasiriyah)で出ており、同市では3日だけでデモ参加者7人が発砲を受けて死亡、数十人が負傷した。

 映像はバグダッドで2日撮影。(c)AFP/Ahmed al-Rubaye