【10月4日 AFP】メキシコのクラシック音楽賞「バトゥータ(Batuta)賞」の主催者は3日、多くのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑が持ち上がっている世界的オペラ歌手プラシド・ドミンゴ(Placido Domingo)氏への授与を見送ると発表した。

 第1回となる授賞式が5日に首都メキシコ市で行われ、ドミンゴ氏は他の15人と共に受賞者となるはずだった。しかし主催者は「疑惑が全て晴れるまで」授与を保留すると決定した。

 ドミンゴ氏の選出に対しては、メキシコオペラ界の一部から批判の声が上がっていた。

 自身もセクハラを受けたと主張するメキシコ人ソプラノ歌手のビオレッタ・ダバロス(Violeta Davalos)さんはAFPに対し、「どうして人格を考慮することなく、芸術性に対して賞を授与するのか?」と語った。(c)AFP