【10月2日 AFP】オランダで1日、政府の気候政策に抗議する農家による大規模なデモが行われた。参加者はトラクターで行進し、公共機関によれば、同国史上最大の交通渋滞が発生した。

 デモでは全国の農家がトラクターでハーグに集結。不当に温室効果ガス排出の責任を問われていると主張した。

 交通分野の公共機関ANWBは、トラクターによる渋滞は合計1136キロメートルに及び、「過去最も混雑したラッシュアワー」が引き起こされたとしている。

 農家の男性、ソンダー・ピレボーム(Sander Pereboom)さん(37)は「気候関連の施策すべてを背負わされていると感じる。そこにいら立っている」と主張。AFPに対し、「気候のために何かしたいと思っている。それを、オランダにいる人すべてと一緒にしたい。農家だけに代償を支払わせるべきではない」と述べた。

 オランダ政府の指示で作成された最近の報告は、酪農をはじめとする畜産部門からの温室効果ガス排出を大幅に削減するよう勧告している。

 同国は国土の約3分の1が海抜ゼロメートル未満で、気候変動の影響に特に弱い。

 映像は1日撮影。(c)AFP