【10月2日 AFP】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General Motors)は1日、同社の米工場で先月から行われている全面ストで生産に影響が出たため、メキシコの2工場の従業員6000人を一時帰休にすると明らかにした。

 メキシコ中部シラオ(Silao)にあるピックアップトラックの組み立て工場と変速機工場で、「全米自動車労組(UAW)のストに関連する部品不足の結果、業務に支障が生じた」(同社広報)ため、一時帰休に踏み切ったという。

 AFPが入手した内部文書によると、GMはシラオの組み立て工場の従業員らに無期限の強制休暇に入るよう命じ、賃金の55%に当たる手当を支払うと通知した。GMによると解雇された従業員は一人もおらず、シラオ工場の従業員らはスト終了後に復職する予定だという。

 米国では労働協約改定をめぐるGMとUAWの対立により、GMの従業員5万人近くが先月16日にストに突入。すでに3週目に入っている。

 GMは、カナダの工場や、日本のいすゞ自動車(Isuzu Motors)との合弁事業でディーゼルエンジンを製造している米オハイオ州の工場でも、3000人以上の従業員の一時帰休に踏み切っていた。(c)AFP