【9月28日 AFP】(更新、写真追加)韓国南東部・蔚山(Ulsan)の港で28日、石油タンカーが爆発・炎上し、18人が負傷した。火は付近の船舶に燃え移ったという。

 韓国海洋警察によると、英領ケイマン諸島(Cayman Islands)船籍のタンカーに乗船していた25人、また燃え移った船に乗っていた21人全員が救助された。

 現場を捉えた画像には、タンカーから火柱が上がり、黒煙が空に立ち上る様子が捉えられている。

 消防隊員らは、火の勢いを食い止めて延焼を防ごうと懸命の消火作業に当たり、爆発した船舶のそばから甲板に向けて放水した。

 聯合(Yonhap)ニュースが地元当局者の話として伝えたところによると、船員12人と救助関係者6人が負傷したという。

 その一方、在釜山(Busan)ロシア副領事は、タンカーには船長を含むロシア人10人が乗り込んでいたことを明らかにした。重傷者はいないとしている。

 この副領事はロシア国営タス通信(TASS)に対し、「複数人が現場で手当てを受けたが、病院に搬送されたロシア人はいない」と述べ、「船では爆発時、修理作業や荷積み作業は行われていなかった。爆発と火災を引き起こしたのは明らかに貨物の中の物だ」と指摘した。

 韓国海洋警察は現在、爆発の原因を調べている。(c)AFP