【9月28日 AFP】(写真追加)アフガニスタン大統領選の投票が28日、始まった。2か月にわたる選挙運動の妨害を狙った攻撃が各地で相次いだことを受けて、当局は厳戒態勢を敷いている。

 爆撃攻撃を繰り返してきた旧支配勢力タリバン(Taliban)はここ数日、投票所への攻撃を繰り返し予告。有権者には投票所に近付かないよう呼び掛けている。

 選挙の最中を狙った自爆攻撃を未然に防ぐため、治安が不安定な首都カブールの一部を封鎖し、トラックの立ち入りを禁止するなど当局は警戒を強めている。

 アフガンの有権者は約960万人。しかしその多くは、18年にわたる内戦で絶望し、誰がリーダーになっても、対立の絶えない同国を統一して基本的な生活条件を改善し、停滞する経済を押し上げ、治安を向上することなどできないと考えている。

 当初18人だった候補者の一部は既に撤退。選挙戦は現職のアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領とアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)行政長官の事実上の一騎打ちとみられている。

 タリバン政権が崩壊して以降4回目となる大統領選の投票は、午前7時(日本時間同11時半)から午後3時(日本時間同7時半)まで全国約5000か所の投票所で行われる。当初はさらに数百か所を用意する予定だったが、治安情勢が最悪なために実現しなかった。(c)AFP