【9月28日 AFP】チャド北部ティベスティ(Tibesti)州クーリブグディ(Kouri Bougoudi)で24日、違法採掘が行われていた金鉱で落盤事故があり、27日までに少なくとも52人が死亡した。政府筋が27日、明らかにした。当局は遺体の捜索を続けている。

 別の情報筋は、ほかに37人が負傷し、うち21人は深刻な容体だと述べた。

 リビアとの国境に接するティベスティ州では違法採掘や密輸が横行。無法状態が広がり、ゴールドラッシュから利益を得ようとする犯罪者集団や密売人が多い。

 クーリブグディでは金鉱が見つかった後の2012、13年から、民族間やチャド人・外国人間の衝突が集中的に発生。今年1月には、リビアからのアラブ系採掘労働者とチャドのウアダイ(Ouaddai)州出身の採掘労働者が衝突し、治安筋と業界筋によれば「数十人」が死亡した。(c)AFP