【9月27日 AFP】長時間のフライト中に隣の席で赤ちゃんが泣きわめき、うんざりさせられた経験はないだろうか。日本の航空会社には、座席指定用のシートマップで乳幼児の席を示しているところがある。だが、これをめぐってインターネット上で大論争が起きている。

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 日本航空(JAL)は、3歳未満の乳幼児がどこに座るのかが他の乗客に分かるよう、シートマップ上に赤ちゃんマークで表示している。以前からあるサービスで目新しいものではないが、JALを利用したベンチャーキャピタリストのラハト・アハメド(Rahat Ahmed)氏が、このサービスをツイッター(Twitter)で絶賛したことから注目を集めるところとなり、論争に火が付いた。

 アハメド氏はツイッターに、「ありがとう、JAL。13時間のフライト中に、赤ちゃんたちがどの席で泣き叫ぼうとしているかを事前に警告してくれて。このサービスをすべての航空会社に義務付けるべきだ」と投稿した。

 JAL広報担当者は、やや困惑しながら乳幼児の席をマークで表示していると認めた上で、特に新しいサービスではないと付け加えた。

 同様のサービスはJALの他、全日本空輸(ANA)も提供している。ANAの広報担当者によれば、シートマップに乳幼児が座る席を一定期間、表示しているという。

 アハメド氏の投稿がきっかけとなり、ネット上ではこうしたサービスへの賛否両論が飛び交う。

 あるユーザーは、「いいね。その赤ちゃんたちから離れた席の追加料金はどれくらいかかるの?」と質問。一方で、そんなサービスは不要だというユーザーからは「JALのシートマップは泣き叫ぶ赤ちゃんを回避する助けにはなる。だけど、(周囲の騒音を低減する)ノイズキャンセリングのヘッドホンをつければすむ話じゃないか」との意見も。

 さらに、機内の厄介者は泣きわめく赤ちゃんだけではないとの指摘も多数あり、「そのソフトウエアは、音を立てて物を食べる人を避けるのには使えないの?」「大酒飲みや、靴を脱いではだしになる人や、肘掛けを独り占めする人や、背もたれを思い切り倒してくる乗客が分かるシートマップも導入して」といった声が寄せられている。(c)AFP