【9月27日 AFP】米国防総省は26日、サウジアラビアの防衛を支援するため、地対空ミサイル「パトリオット(Patriot)」と兵士200人を同国に配備すると発表した。サウジの石油関連施設に対する攻撃を受けた動き。米国は攻撃がイランの責任だとしている。

 同省のジョナサン・ホフマン(Jonathan Hoffman)報道官によると、サウジに配備されるのは、パトリオット1基と防空・ミサイル防衛システム用レーダー「センチネル(Sentinel)」4基。追加配備が決まった場合に備え、パトリオット2基、地上配備型ミサイル迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」1基についても配備の準備が進められている。

 ホフマン報道官は、一連の動きは「サウジアラビア王国への最近の攻撃を踏まえた」ものだと説明。イランに対する他国の姿勢に言及し、「サウジアラビアの防衛強化に向けた国際的な努力」への各国の貢献を望んでいると表明した。

 サウジでは今月14日、無人機と巡航ミサイルによる攻撃で石油関連施設2か所が大きな被害を受け、石油生産が大幅に減少した。米国はこの攻撃の背後にイランがいると指摘している。(c)AFP