【9月25日 AFP】(更新、写真追加)英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)期限直前まで議会を閉会するとしたボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相の決定に対し、最高裁が「違法で無効」との判断を下したことを受け、議会は25日再開した。

 ジョン・バーカウ(John Bercow)下院議長が、午前11時半(日本時間午後7時半)に議会を再開。上院は同日午後に再開する予定となっている。

 来月31日のブレグジット期限まで、自身の離脱計画を推し進めるとしていたジョンソン首相は、同日議員らを前に演説する。ただ首相官邸によると、離脱期限の延長をEUに要請すべきだとする議員らの要求については、ジョンソン氏は応じない構えだとされ、議員らとのさらなる衝突は避けられないものとみられる。

 労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首はジョンソン氏の辞職を呼び掛けたものの、合意なき離脱の可能性が消えるまでは、議会に対する不信任投票の要求は行わないと述べた。

 バーカウ議長によると、毎週水曜日定例の党首討論(PMQ、クエスチョンタイム)は設けられず、代わりに「喫緊の課題や閣僚声明、緊急討議の申請」に焦点が絞られることになるという。(c)AFP/Dario THUBURN