【9月25日 AFP】南アフリカを訪問している英国のヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は24日、サーフィンを通じて貧困地区住民らの心の健康の増進に取り組むNGO団体の活動に参加した。

 強風のなか、ヘンリー王子夫妻はNGO団体「ウェーブズ・フォー・チェンジ(Waves for Change)」の指導員らと言葉を交わした。「ウェーブズ・フォー・チェンジ」はサーフィンを通じてケープタウン(Cape Town)のスラム街で生活する若者たちのストレスを緩和し、前向きな思考と精神的安定を図る取り組みを行っている。

 また、毎日貧困層の子どもたちにおよそ3万食を提供しているチャリティー団体「ランチボックス・ファンド(The Lunchbox Fund)」の活動を視察した。夫妻は長男のアーチー(Archie)ちゃんが生まれた際、一般の人たちからの寄付金の交付先となるチャリティー団体を4団体選択したが、「ランチボックス・ファンド」はそのうちの一つ。

 ヘンリー王子とメーガン妃は、ウエットスーツを着た「ウェーブズ・フォー・チェンジ」のボランティアたちとビーチでダンスをした後、輪になって座り短時間の瞑想(めいそう)のセッションに参加した。

 今回の訪問の主役であるアーチーちゃんは、今のところ公共の場に姿を見せていないため、王室ファンを残念がらせている。

 さらにヘンリー王子夫妻はケープタウン市内のボカープ(Bo-Kaap)地区を訪問し、1794年に設立された南アフリカで最も古いモスク、オウワル・マスジド(Auwal Masjid)を訪れた。ボカープ地区には主にイスラム教徒が暮らしており、その鮮やかな色の家々や石畳の通りは世界中の観光客を魅了している。

 23日に南アフリカに到着したヘンリー王子一家は25日まで家族で行動するが、その後ヘンリー王子は単独でボツワナ、アンゴラ、マラウイを訪問する。一方メーガン妃とアーチーちゃんは南アフリカにとどまり、来週ヨハネスブルクでヘンリー王子と再び合流し、10月2日に英国に戻る予定。

 映像は「ウェーブズ・フォー・チェンジ」の若者たちとの交流や、南アフリカ最古のモスクを訪問するヘンリー王子夫妻。24日撮影。(c)AFP/Amy GIBBINGS