【9月20日 Xinhua News】中国通信機器大手、華為技術(Huawei、ファーウェイ)の年次イベント「HUAWEI CONNECT 2019」が18日、上海世博展覧館で開幕した。大会期間中、「インテリジェンスの新たな高みを共に創造する」をテーマに、人工知能(AI)とクラウドの最新製品・ソリューションの発表、AIとクラウド技術の応用法の共有、デジタル化転換の新たな実践が行われる。同社はまた、今大会でAIをベースにしたコンピューティング(データ処理)の全体的な戦略を初めて発表。超強力な計算能力を備えたAIトレーニングクラスター「Atlas900」を披露した。

「Atlas900」はAIプロセッサー「Ascend910(昇騰910)」を数千個搭載した他、優れた冷却システムなどを備えている。このコンピュータークラスターは、天文探索や気象予測、自動運転、石油探査など、科学研究やビジネスイノベーションのインテリジェント化プロセスの加速に注力する。

 ファーウェイは今大会で、世界最大の天文装置であるスクエア・キロメートル・アレイ(SKA)電波望遠鏡プロジェクトの代表者を会場に招き、「Atlas900」の強力な計算能力を実演した。「Atlas900」は現在、10.02秒以内に20万個以上の星を探索し、その中の特定の星について分類や識別、測位ができるため、科学者とチームは通常の演算時間を大幅に短縮できる。

 ファーウェイがインテリジェントコンピューティング分野に投資して10年。同社はネットワーク事業や端末事業だけでなく、パブリッククラウド関連サービスまでカバーしている。胡厚崑(Hu Houkun)副董事長は「あらゆるシーンのインテリジェント化」は同社事業のインテリジェント化の基本的なニーズだと説明。同社の関連ビジネス戦略において、ハードウエアの開放とソフトウエアのオープンソースをサポートし、パートナーがより効率的にアプリケーションの開発や移行ができるよう支援していく考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News