【9月16日 AFP】アルジェリアのアブデルカデル・ベンサラ(Abdelkader Bensalah)暫定大統領は15日、大統領選挙を12月12日に実施すると発表した。同国では、長期にわたり政権を握っていたアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)前大統領が大規模デモによって今年4月に辞任に追い込まれて以降、政治の空白状態が続いている。

 ベンサラ氏は国民向けのテレビ演説で、「大統領選の実施日を12月12日木曜日とすることで決定した」と表明。ただ、ベンサラ氏自身は候補から除外される。

 アルジェリアでは選挙実施前に新体制を発足させるよう要求する抗議活動が続いているが、ベンサラ氏の発表に先立ち、ブーテフリカ前大統領辞任後の実質的な権力者とみられているハメド・ガイドサラハ(Ahmed Gaid Salah)軍参謀総長は、今年中に選挙を実施すべきだと主張していた。

 デモ参加者らは、現在の制度の下で行われる選挙は現体制を強化するだけだとして、選挙前の政権主要人物の辞任と政治制度の全面的な見直しを要求している。また13日には、選挙公示の道筋をつける法案を議会が可決したのを受け、再び抗議デモが行われた。(c)AFP