【9月16日 AFP】チュニジアで15日、大統領選の投開票が行われ、投票終了から数時間後に反体制派の候補者2人が決選投票に進むと発表した。同国で自由な大統領選が実施されたのは2011年に起きた民主化運動「アラブの春(Arab Spring)」以降で2度目。

 無所属で立候補した憲法学者のカイス・サイード(Kais Saied)氏(61)は、17日に予定されている中間集計結果の発表を前に、出口調査の結果から自身が「第1回投票で1位になった」と述べた。

 資金洗浄の疑いで拘束中のメディア界の大物、ナビル・カルウィ(Nabil Karoui)氏も、決選投票に進むとの声明を発表した。

 その他の有力候補者には、イスラム主義政党「アンナハダ(Ennahdha)」初の大統領候補者となったアブデルファタフ・ムールー(Abdelfattah Mourou)国会議長や、ユスフ・シャヘド(Youssef Chahed)首相がいた。

 若い世代を中心に選挙に無関心な有権者が増えており、独立選挙高等機関(ISIE)によると2014年大統領選の第1回投票で64%だった投票率は45%に下がった。(c)AFP/Caroline Nelly PERROT