【9月14日 AFP】香港の民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏(22)が13日、米ニューヨークで講演して、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に中国との貿易協定に「人権条項」を盛り込むよう要請し、米政府に香港の民主化運動を支援するよう求めた。

 黄氏は米国入りした数時間後にニューヨークで講演を行い、米議員らに対し、香港の民主化運動への支持を表明した法案を可決するよう要請した。

 講演後に黄氏はAFPに対し、「貿易交渉に人権条項を加え、交渉の議題に香港の抗議活動を盛り込むことが重要だ」と述べた。

 米中は1年にわたって激しい貿易戦争を繰り広げ、両国で取引される物品への報復関税の応酬となっている。両国政府は10月に貿易協議を予定している。

 黄氏は、米中の交渉に香港が盛り込まれることは極めて重要だとし、香港では「戒厳令と同じ」緊急条例が発動される恐れがあり、中国から軍が派遣されることを懸念していると説明。「中国に香港の経済的自由と開かれた商取引を守る意思がなければ、世界経済に影響し、損害を与える」と述べた。

 黄氏は、国際社会に対して香港で拡大する民主化運動への支援を求めており、訪米前にはドイツを訪れていた。(c)AFP/Peter HUTCHISON