【9月10日 AFP】欧州最大のIT展示会「IFA2019」が、ドイツ・ベルリンで11日まで開催されている。業界のトレンドと話題の機器を紹介する。

■ペット用フィットネストレーナー

 米カリフォルニアのスタートアップ、バレム(Varram)は、スマートフォンで操作するロボット「ペットフィットネス(Pet Fitness)」を展示している。飼い主が仕事で留守中の猫や犬と遊ぶロボットで、おやつをあげることもできる。遊ぶ時間の設定やペットがどれくらい活動したかを追跡することも可能だ。

■AI家電

 IFAの統括部長イェンス・ハイトヘッカー(Jens Heithecke)氏によると、今年は次世代通信規格「5G」、音声コントロール、人工知能(AI)の三つがトレンドの中心となっている。特に音声コントロールとAIについては家電での利用が目立つという。

 独複合企業シーメンス(Siemens)は、世界初とうたう音声コントロールで扉が開くオーブンと衣類の乾燥時間を予測する洗濯機と乾燥機を紹介している。後者については独立した製品同士が無線接続で情報をやり取りするのだという。

「ホームコネクト」では家電同士をつなぎ、冷蔵庫のカメラを用いて献立を提案してくれたり、家にある材料を教えてくれたりするほか、洗濯機に搭載のセンサーが洗濯した衣類の水分量を計測し、その情報を乾燥機に送信するのだ。

■クリスマス用ギフト

 ハイトヘッカー氏は、数多く展示された製品の中でも、クリスマス用ギフトに最適なのはヘッドホンとワイヤレスステレオだと話す。「手軽な価格で、持ち運びができ、高品質で、デジタルで世界につながることができる」

 もちろん、高価格帯の製品もある。パナソニック(Panasonic)のハイテクイヤホンの小売価格は1200ユーロ(約14万円)、韓国電機大手サムスン電子(Samsung Electronics)の291インチの大型テレビ「ザ・ウォール(The Wall)」の法人向け価格は約50万ユーロ(約6000万円)に上る。