【9月9日 AFP】(更新)強い台風15号(アジア名:ファクサイ、Faxai)は9日早朝、関東地方に上陸した。多くの人に避難指示や避難勧告が出されたほか、広範囲で停電や交通機関の乱れが発生した。

 最大風速60メートルの台風15号は、高速で東京湾(Tokyo Bay)を通過した後、9日早朝に千葉県に上陸。気象庁は、暴風や高波に厳重に警戒し、土砂災害や洪水、河川の増水に警戒するよう呼びかけた。

 台風15号により、首都圏の主要路線は9日の始発から少なくとも午前8時まで運休した。NHKによると、JR東日本(East Japan Railway)の新幹線5路線は速度を落として運行。JR東海(Central Japan Railway)は強風のため、東京―小田原間の新幹線の運行を始発から見合わせた。

 台風接近に伴い、すでに8日には東京と中部や西日本の各都市をつなぐ新幹線約100本や、東京湾のフェリーが運休になるなど、交通の乱れが生じていた。

 報道によると、空の便は9日に予定されていた100便以上が欠航になったほか、暴風雨の影響により、神奈川県の沿岸を走る幹線道路が一部通行止めとなった。

■東京都で1人死亡

 警察は、台風15号により東京都で50代の女性1人が死亡したと発表した。警察によると、台風による強い風にあおられて建物の外壁にぶつかったこの女性の姿が防犯カメラの映像に捉えられていた。

 映像は9日撮影。(c)AFP/Shingo ITO