【9月9日 AFP】7日に行われたFIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2019)のフランス対リトアニア戦で、勝敗に関わる物議を醸す判定があったことについて、国際バスケットボール連盟(FIBA)は誤審を認め、同試合の審判団をこの後のW杯の担当から外すことを発表した。一方で、フランス勝利の試合結果は変わらなかった。

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 試合は78-75でフランスが勝利して準々決勝進出を果たした一方、リトアニアは2次リーグ敗退となったが、問題の誤審は、76-75とフランスの1点リードで迎えた最終クオーターの残り約30秒、リトアニアのフリースローの場面で起こった。

 この場面について、FIBAは「第4クオーターの残り30.8秒、リトアニアの背番号17番(ヨナス・バランシウナス<Jonas Valanciunas>)の最後のフリースロー試投の際、フランスの27番(ルディ・ゴベール<Rudy Gobert>)が、ボールがまだリングと接触している間にリングに触れたと判断した」「バスケット・インターフェアランスにより、リトアニアに1ポイントを与えるのが正しい判定だった」と説明した。

 さらにFIBAは「この試合の審判団が、今大会のゲームを裁くことはもうない」と発表。スペインのアントニオ・コンデ(Antonio Conde)氏、ベネズエラのダニエル・ガルシア・ニエベス(Daniel Garcia Nieves)氏、アルゼンチンのレアンドロ・レスカノ(Leandro Lezcano)氏の3人が大会から追放されることになった。

 もっとも、3人の排除が決まったところで、リトアニア側の怒りは収まらないだろう。ダイニュス・アドマイティス(Dainius Adomaitis)ヘッドコーチ(HC)は、試合後の会見で机をたたきながら怒りをぶちまけ、「質問ならFIBAにしてくれ。なぜ私に聞く?」「こんなのはジョークだ。バスケットボールじゃない」と話していた。

 バランシウナスはもう少し落ち着いていたが、それでもひどく失望した様子で「最後に起こったことは厳しい」「受け入れられないし、最後のいくつかの判定はひどかった。なんらかの処置を講じてほしい」と話していた。(c)AFP