【9月6日 AFP】スーダンのアブダラ・ハムドク(Abdalla Hamdok)新首相は5日、新内閣の陣容を発表した。同国では、長年にわたり独裁体制を敷いていたオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)前大統領が失脚し、新内閣の発足により民政移管に向けて大きく前進した。

 ハムドク氏は、バシル氏と同氏を失脚させた軍人らの退陣を求めて何か月も抗議活動を行ったデモ隊指導部が推薦した候補者らを検討し、予定より数日遅れて新内閣の陣容を発表した。

 ハムドク氏は記者会見で、18人の閣僚には同国初の女性外相となるアスマ・モハメド・アブダラ(Asma Mohamed Abdalla)氏を含め、女性4人を起用したと明らかにした。また「暫定政権の最優先課題は、内戦を終結させ、持続可能な平和を実現することだ」と述べた。

 新内閣は民政移行期間の3年3か月の間、日常的な行政に当たる。

 アフリカや国際的な機関でキャリアを積み、最近までエチオピアの首都アディスアベバで国連アフリカ経済委員会(ECA)の副事務総長を務めていたハムドク氏は3日、組閣の陣容発表が遅れた理由について、「ジェンダーバランス」の達成のためだったと述べた。また、新内閣には国内の全地域の代表を参加させることを望んだと説明した。(c)AFP/Abdelmoneim Abu Idris Ali and Jay Deshmukh