【9月2日 AFP】アルゼンチン政府は1日、経済の先行きが不透明な中で通貨ペソが急落したことを受けて、輸出業者に対する外貨両替規制を導入した。

 輸出業者は外貨を買う前に同国の中央銀行から許可を受けなければならなくなった。

 また別の新規則により国外送金にも政府の許可が必要になったほか、個人で米ドルを購入する場合は月1万ドル(約106万円)までの制限が課されることになった。しかし、個人が自分の銀行口座から米ドルを引き出すことには制限はない。

 政府は「外貨両替をより厳しく制限し、経済の正常な機能を強化するため」、外貨両替規制が一時的に必要になったと説明している。これらの新規制は12月31日まで適用される。

 先月、企業優先の政策を取ってきたマウリシオ・マクリ(Mauricio Macri)現大統領が大統領予備選挙で大敗を喫し、10月に予定される大統領選で左派のアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernandez)氏が有力候補として浮上したことを受けて、市場が混乱した。(c)AFP