【8月31日 AFP】米大リーグ(MLB)のカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)は30日、球団オーナー兼最高経営責任者(CEO)として20年目を迎えていたデビッド・グラス(David Glass)氏(83)が、地元実業家のジョン・シャーマン(John Sherman)氏が率いる投資家グループにチームを売却することで合意したと発表した。

 金額については公表されなかったが、米誌フォーブス(Forbes)の試算によると球団の価値は10億ドル(約1000億円)に上るとされている。売却が正式決定するのは、11月20日と同21日に開かれる毎年恒例のMLBオーナー会議で承認を得てからとなる。

 64歳のシャーマン氏は、クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)の少数株主で、その持ち株を手放してロイヤルズを買収することになるという。

 同氏はニュースリリースで、「このまたとない機会を与えてくれたデビットとグラスファミリーに大いに感謝している。そして、一流の地元投資家グループと共に前進し、この非常に価値あるカンザスシティ・ロイヤルズのレガシーの上に築いていくことを恐れ多く感じている」と述べた。

 一方、インディアンスの大株主で会長を務めるポール・ドラン(Paul Dolan)氏は、シャーマン氏のロイヤルズ買収について、「ベースボールにとって良いこと」との見解を示し、「ジョンは2016年からわれわれの素晴らしいパートナーだった。一緒に過ごした時間、彼が球団に貢献してくれたことに感謝している」と語った。(c)AFP