【8月28日 AFP】(更新)九州北部で28日、記録的な大雨により2人が死亡、1人が心肺停止となっている。当局は計87万人に避難指示を出し、洪水と土砂災害への警戒を呼び掛けている。

 気象庁は佐賀、福岡、長崎各県の広範囲に大雨特別警報を出し、警戒レベルを最高まで引き上げた。100万人以上が避難勧告を受けている。

 死亡した2人のうち1人は佐賀県武雄市の男性で、流された軽乗用車の車内から発見された。もう1人は福岡県八女市の男性で、水に流された車から脱出できなかった。

 菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は記者会見を行い、佐賀市で1人が心肺停止となっていると明らかにした。

 消防庁の発表によると、佐賀県と長崎県で家屋が浸水したとの複数の報告がすでに寄せられている。

 気象庁は「記録的短時間大雨情報」を相次いで出し、「直ちに命を守るために最善を尽くす必要のある警戒レベル5に相当する状況」だとしている。また、避難指示が出された住民に対しては迅速な行動を取るよう呼び掛けている。(c)AFP