【8月28日 AFP】広大なアマゾン(Amazon)の熱帯雨林における火災多発を受けて、ペルーとコロンビアは27日、アマゾンの保護戦略について調整するため、関係諸国による緊急首脳会議の開催を提案した。

「地球の肺」として知られるアマゾンは現在、近年最悪の火災に見舞われており、世界中で抗議の声が上がっている。

 ペルー東部プカルパ(Pucallpa)で会談した同国のマルティン・ビスカラ(Martin Vizcarra)大統領とコロンビアのイバン・ドゥケ(Ivan Duque)大統領は、「協力」してアマゾンの熱帯雨林を守るため、来月6日にコロンビアで緊急会議を開催することを呼び掛けた。

 2人は共同声明で、「アマゾン地域は地球の回復力にとって最も重要な生態系の一つで、その保護と持続可能な利用のために協力することが必要だとわれわれは認識している」と述べた。

 招待国への言及はなかったが、ブラジルとペルーとの国境に近いコロンビアのレティシア(Leticia)が開催地となることから、ブラジルの参加は確実とみられる。

 ドゥケ大統領はアマゾンについて、「温室効果ガスの吸収、水の供給、生物多様性の保護という点で世界に恩恵をもたらす肺」だと述べた。(c)AFP