【8月26日 AFP】イランのモハンマドジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相は25日、先進7か国(G7)首脳会議(サミット)が開かれているフランス南西部ビアリッツ(Biarritz)を電撃訪問した。イランの核開発問題をめぐる外交の行き詰まり打開を目指した格好だ。

 ザリフ氏の訪問は明らかにされておらず、イランと米国の間で高まる緊張の緩和に向け、開催国フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が賭けに出たことを示している。

 フランスの外交当局者によると、ザリフ氏とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領との会談は実現しなかったが、2人が同地に居合わせたことで両国の緊張緩和への期待が高まった。

 ザリフ氏はマクロン氏とジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)仏外相、さらに英国とドイツの高官らとの会談し、ツイッター(Twitter)に「前途は多難だ。だが、やってみる価値はある」と投稿した。

 フランス当局者によると、協議は「前向き」なものだった。ザリフ氏は同日夜、ビアリッツを後にしたという。(c)AFP/Adam Plowright, Sebastian Smith and Stuart Williams