【8月25日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は25日、北朝鮮が前日に短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を発射したことについて、「いい気分ではない」と述べた上で、事態を重大視しない姿勢を改めて示した。

 これに先立ち、国営朝鮮中央通信(KCNA)は同日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が「超大型多連装ロケット発射機」の試射を視察したと報道していた。

 トランプ氏は先進7か国(G7)首脳会議(サミット)出席のために訪れているフランス南西部ビアリッツ(Biarritz)で、北朝鮮の発射実験について「いい気分ではない。だが、再度言っておくが、彼は合意には違反していない」と述べた。

 だがサミットに合わせて行われた会談で、安倍晋三(Shinzo Abe)首相は反対の見解を示し、北朝鮮による短距離弾道ミサイルの新たな発射は「国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議違反」であり、「極めて遺憾だ」と語った。

 韓国軍は、北朝鮮が24日、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体を2回、発射したと発表。北朝鮮は、先週終了した米韓合同軍事演習に抗議し、試射を繰り返していた。(c)AFP