【8月22日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は21日、国境地帯での不法移民取り締まりの一環として、移民の子どもの拘束期間についてこれまで課されていた厳しい法的制限を撤廃すると発表した。

 米国土安全保障省(DHS)は、移民の子どもの拘束期間を20日間までに限定した1997年の法的決定「フローレス合意(Flores Settlement Agreement)」を撤廃する方針を発表。60日後に施行される新たな方針では、子どもやその家族の拘束期間に制限が設けられない。

 今回の措置は、米国境管理当局に身柄を拘束された後に解放され米国内に行方をくらまそうとする移民を抑止する狙いがある。移民擁護団体や人権団体は、フローレス合意撤廃を阻止する意向を表明し、移民を粗悪に扱っているとして政府を非難した。(c)AFP/Paul HANDLEY