【8月18日 AFP】イタリアのマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)副首相兼内相は17日、地中海で今月救助され、イタリア・ランペドゥーサ(Lampedusa)島沖に今月15日から停泊していた救助船にとどめられていた主にアフリカからの移民のうち、未成年27人の下船を許可した。

 サルビーニ氏は、ジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相に宛てた書簡で、「私自身の方針に反するが」、救助船「オープン・アームズ(Open Arms)」に乗っていた「未成年とされる」移民らの下船を認めたと述べた。

 オープン・アームズを運航するスペインのNGO「プロアクティバ・オープン・アームズ(Proactiva Open Arms)」は、オープン・アームズの船内は「人間が住むには適さない」状況だとしているが、サルビーニ氏は残る105人の成人と2人の子供の下船は認めなかった。

 プロアクティバ・オープン・アームズがツイッター(Twitter)で明らかにしたところによると、下船した未成年の移民らはイタリアの沿岸警備隊に引き取られ、ランペドゥーサ島の港に入った。下船した移民の中には2週間以上も海上で過ごした人もいたという。

 イタリア上院が20日にコンテ首相の不信任案の採決をする可能性もある中、移民問題の行き詰まりはイタリアの政治危機の中心課題になってきている。

 映像は、イタリアの映像メディア、ローカルチーム(Local Team)が撮影、提供。(c)AFP/Charles ONIANS