【8月17日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が、ブラジル代表のフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)をドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に期限付き移籍させることで「基本合意」した。両クラブが16日、この動きを認めた。

 バルセロナのクラブ・ディレクターを務めるギジェルモ・アモール(Guillermo Amor)氏は、16日に行われたアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)とのリーグ開幕戦でメンバーから外れたコウチーニョが、バイエルンに加入間近であると明かした。

 同氏は敵地サン・マメス(Estadio San Mames)での試合前に、国内テレビ局モビスター(Movistar)に対して、「コウチーニョがバイエルンに期限付き移籍することで基本合意に達しており、契約を最終的にまとめる必要がある」と述べた。

 一方、バイエルンのスポーティング・ディレクター(SD)を務めるハサン・サリハミジッチ(Hasan Salihamidzic)氏も同日、コウチーニョの移籍契約の事実を認めた。

 同氏はチームが2-2で引き分けたヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)とのリーグ開幕戦の後、ドイツ公共放送ZDFに対して、「われわれは、当該選手と代理人との契約交渉に合意した」「われわれはバルセロナと良い関係を築いている。署名やメディカルチェックなどいくつか手続きは残っているが、彼のような選手を獲得できるのを喜んでいる」と明かした。

 コウチーニョは2018年1月にイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)から合計1億6000万ユーロ(約218億円、当時)の移籍金でバルセロナに加入した。しかし、移籍の際には大歓迎でチームに迎えられたものの、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)でのポジション確保には苦戦を強いられている。

 バイエルンは昨季限りでアリエン・ロッベン(Arjen Robben)氏とフランク・リベリ(Franck Ribery)がチームを退団しており、コウチーニョの加入は攻撃陣にとって心強い補強になるとみられる。

 バルセロナにとってコウチーニョのバイエルン移籍は、フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)再獲得にも影響を及ぼすとみられる。

 バルセロナは今夏の移籍市場ですでに2億5000万ユーロ(約295億円)を費やしており、PSG側はコウチーニョをどういった形でも契約に組み込み、獲得に乗り気であるとのうわさも立っていた。

 アモール氏は、「現時点でネイマールに関するうわさはたくさん出ている」「彼は毎日新聞をにぎわせており、今はわれわれが関与すべきことではないと考えている」「市場はまだ開いていて、あらゆる可能性が残されているが、今は何の動きもなくネイマールはPSGの選手だ」と語った。(c)AFP