【8月16日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)でプレーするクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が、先月26日に韓国・ソウルで行われた親善試合を欠場したことに怒りを募らせた同国ファンが、スウェーデンまで足を運んで同選手と対峙(たいじ)した。

 ポルトガル代表のスーパースター、ロナウドの「元」大ファンを自称するこの男性ファンは、スウェーデンの首都ストックホルムのホテルで同選手に近づいた約11分間の動画をユーチューブ(Youtube)に投稿し、約300万回の視聴回数を記録している。

 前週のインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)に出場するため、ユベントスが滞在していたホテルのロビーにロナウドが姿を見せると、男性は英語で「なぜ韓国でプレーしなかった?」と問いただしたが無視された。

 他にも、ポルトガル語で書かれたメッセージなどで何度もロナウドの注意を引こうとしていた男性は、動画の中で「目の前にボードを掲げたのに、完全に無視された」「あなたはここのファンにはすごく親切なのに、どうして僕たちにはそうしてくれなかった?」なとど話している。

 先月行われたKリーグ・オールスターとの親善試合で、ロナウドはベンチに座り続けた。ロナウドの欠場を受け、韓国では怒りを募らせたファンが集団訴訟を辞さない構えを見せているほか、同選手、ユベントス、そして試合を主催した同国の代理店に対して刑事告訴があったことを受け、警察も詐欺の疑いで捜査を開始している。

 今回の欠場騒動をめぐっては、Kリーグ側がユベントスの対応を「詐欺行為」と呼んで批判すると、同クラブは非難をはねつけ、責任のなすりつけ合いの様相を呈している。

 韓国メディアによると、この男性ファンは来月イタリアへ飛んで再びロナウドに直接会うことを計画しているという。(c)AFP