【8月11日 AFP】ラグビー南半球4か国対抗戦、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2019)は10日、第3節が行われ、ニュージーランドは26-47でオーストラリアに敗れた。チームを率いるスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)は、規律の乱れに怒る一方、スコット・バレット(Scott Barrett)がレッドカードを提示された判定については明言を避けている。

 ニュージーランドは前半だけで軽率なペナルティーゴールの機会を3回与えると、オフサイドを取られることも多く、さらにはバレットの退場が決定打となってオーストラリアに敗れた。ハンセンHCは、次週ホームのオークランド(Auckland)で行われるオーストラリアとの「ブレディスローカップ(Bledisloe Cup)」に向けて、修正が必要だと話している。

「確かにレッドカードは痛かったが、同時にわれわれは自分たちで自分たちの首を絞めた。前半の序盤は規律がなかったし、不必要なオフサイドも多かった」「そのあたりは修正して、なくしていく必要がある」

「同時に、きょうは頑張った選手たちをとても誇らしく思う。レッドカードをもらったときに一番やりにくいのが、しっかりとしたラグビーをしてくるチームだ」「そして、オーストラリアはそういうことをするチームで、素早いプレーを心掛けてきた。最後はスペースを広く使われ、そこをカバーできなかった」

 またバレットは、オーストラリア主将のマイケル・フーパー(Michael Hooper)の頭部に肩でタックルをしてレッドカードを提示された。判定が厳しすぎると考えている解説者もいるが、ハンセンHCは、映像を見返さないと判断がつかないと話している。

「私が納得していようがいまいが、あれは主審の判定で、決めるのは主審だ。裁定委員会に異議を申し立てるつもりだし、手続きがあるから、今は我慢しないといけない」「現時点では判断できない。映像を見て、処分を軽減できそうか検討する」

 一方、ニュージーランド相手に珍しく白星を挙げたオーストラリアのマイケル・チェイカ(Michael Cheika)HCは、バレットに同情しつつ、審判は自分の仕事をしただけだと話した。

「私としてはタフな試合が好きだから、相手が1人少なくなったのは残念だった」「複雑な気持ちだ」「審判団はレギュレーションに従ったが、同時に相手の選手のことをかわいそうにも思っている」 (c)AFP