【8月9日 AFP】メキシコ中西部ミチョアカン(Michoacan)州のウルアパン(Uruapan)で8日、麻薬密売組織間の縄張りをめぐる抗争で殺害されたとみられる計19人の遺体が市内の数か所で発見された。州検察当局によると、遺体はばらばらに切断されたり、高架橋につるされたりしていたという。

 地元メディアが報じた画像には、脅迫メッセージが書かれたビニールシートと数人の遺体が高架橋からつるされている様子が写っている。地元の麻薬カルテル抗争では脅しの手段としてよくみられる行為だ。

 州検察によると、遺体は市内の3か所から見つかり、ばらばらに切断されて高架の道路沿いに放置されたものもあった。

 州検察のアドリアン・ロペス(Adrian Lopez)主任検事は記者会見で、「複数の犯罪組織の地元支部の間で、麻薬の生産、流通、消費の支配権をめぐって縄張り争いが起きている」と説明したが、関与が疑われる犯罪組織の名は明らかにしなかった。(c)AFP