【8月8日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は7日、北朝鮮が前日に行ったミサイル試験発射は同国の核兵器をめぐる交渉の先行きに影響しないと記者団に明言し、発射を重視しない姿勢を示した。

 北朝鮮は、先月下旬からの10日間余りで飛翔(ひしょう)体を2発ずつ4度発射。米韓は5日、戦時における韓国の作戦運用能力を試す目的で、コンピューターシミュレーションを主とする合同軍事演習を開始しており、直近のミサイル発射はその翌日の6日に行われた。

 ポンペオ長官は、ミサイル発射によって非核化交渉をめぐる状況は悪化するかとの質問に「ノー」と回答。「北朝鮮に関するトランプ政権の戦略は変わっていない」とした。

 さらに同長官は「われわれの取り組みは、北朝鮮の完全かつ最終的な非核化を達成するためのものだ。それを達成するため、今後数週間で交渉を再開することを期待している」と述べた。

 同長官は、北朝鮮による最近の発射試験に2017、18両年に危機感が高まるきっかけとなった中長距離弾道ミサイルが含まれていないことや、同国が2017年9月以降、核兵器の実験を停止していることを指摘。「どちらも良いことだ」と述べた。(c)AFP