【8月7日 AFP】ラグビーイングランド代表を率いるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)が、ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)での史上2回目となる優勝に自信をのぞかせている。

 イングランド代表は、W杯本大会前に4試合のテストマッチを実施する。ジョーンズHCは6日、その1試合目となるウェールズ戦に向けた代表33人を発表し、四つの準備試合で微調整をすれば、チームはW杯制覇が可能なレベルになるはずだと話した。

 ジョーンズHCは「(イタリアでの事前合宿で)良く練習し、これから4試合の準備段階に入る。そこでは、チームの戦術を発展させることが最優先事項となる」と話した。

 さらにHCは、今季のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2019)で全勝優勝を果たしたウェールズとの試合について、「強豪との対戦で試合勘をチェックできるのはありがたい」と話し、「9月8日に出発するときには、W杯を優勝する準備ができているはずだ」「まだそこには到達していないが、4試合を使って準備を整えたい」と続けた。

 ジョーンズHCは、イングランドがW杯制覇を果たした2003年オーストラリア大会では、優勝を逃した母国オーストラリアの代表を率いていた。その後は日本代表の指揮官などを経て、2015年大会(Rugby World Cup 2015)で開催国ながらプールステージ敗退に終わったイングランド代表の指揮官に就任。シックスネーションズ連覇を果たすまでにチームを立て直した。

 ウェールズ戦に向けては、4人の選手を初招集する一方で、経験豊富なFBマイク・ブラウン(Mike Brown)、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)にも選出されているCTBベン・テオ(Ben Te'o)、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2018-19 European Rugby Champions Cup)と国内プレミアシップの2冠を達成したサラセンズ(Saracens)の主力SHベン・スペンサー(Ben Spencer)を外した。

 また、エクセター・チーフス(Exeter Chiefs)で飛びぬけたプレーを見せたWTBジャック・ノーウェル(Jack Nowell)は、サラセンズとのプレミアシップ決勝で痛めた足首が治っておらず、リハビリが続いている。

 しかしジョーンズHCは、彼らにも日本行きの可能性は残されていると話し、「メンバーから外れた選手が落胆するのは当然だが、まだチャンスはあるかもしれないから、準備を怠ってはいけない」とコメントしている。

 イングランドは11日にトゥイッケナム(Twickenham)で、17日にアウェーのカーディフ(Cardiff)でウェールズとの2連戦を行い、その後24日にアイルランド戦、9月7日にイタリア戦をこなしてから日本へ出発する。

 チームのW杯初戦は、9月22日に札幌で行われるトンガ戦。その後は米国戦、前回ベスト4のアルゼンチン戦を経て、10月12日にプールステージ最終戦で長年のライバル、フランスと対戦する。(c)AFP