【8月5日 AFP】サッカーFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2019)は4日、英ロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)がリバプール(Liverpool FC)との1-1で迎えたPK戦を5-4で制して勝利。両チームによる頂上決戦の第1ラウンドをものにした。

 イングランドのサッカーシーズンの幕開けを飾る恒例の一戦は、シティがラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)の得点で前半に先制したが、リバプールもジョエル・マティプ(Joel Matip)が終盤に同点ゴールを決めて追いついた。

 迎えたPK戦では、シティのGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)がジョルジニオ・ワイナルドゥム(Georginio Wijnaldum)のキックを止めた一方で、シティは最後のガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)まで全員がキックを成功させた。

 あくまでリーグ戦開幕に向けた豪華な親善試合という位置付けのこの試合だが、シティの選手とファンは優勝に大喜びし、リバプールに心理的な先制パンチを浴びせた瞬間を堪能した。

 チームを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は「どちらのチームも非常に素晴らしかった。われわれも良い時間帯はあったが、最後の15分は疲労があり、リバプールの方に勝つチャンスがあった」とコメントした。

「両チームにとって良いテストになった。新シーズンにどんな戦いが待ち受けているか、選手が理解できたのも良かった」「このレベルでは力の差はなく、違いはたった一つのPKだけ。シーズン最初のタイトルはわれわれのものだ」

 プレミアの新シーズンについては、シティが3連覇の有力候補で、リバプールがライバルの1番手になるとみられているが、この試合でも今季の展望が少しのぞけた。コミュニティーシールド連覇を達成したシティが昨季のタイトルラッシュ再現に自信を深めた一方、押し気味に試合を終え、勝利するチャンスが十分にあったリバプールも一定の手応えをつかんだ。

 シティにとって唯一の誤算は、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が獲得を狙っているリロイ・ザネ(Leroy Sane)が、開始10分で右脚を痛めて負傷退場したことだった。(c)AFP/Steven GRIFFITHS