【8月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)は1日、フランス・リーグ1のリール(Lille OSC)からニコラ・ペペ(Nicolas Pepe)をクラブ史上最高額の移籍金7200万ポンド(約93億円)で獲得したと発表した。契約期間は発表されなかったが、ペペは本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で5年間プレーするとみられる。

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 ペペの移籍金は、2018年1月に加入したピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の5600万ポンド(約72億6000万円)を上回るクラブ史上最高額を記録ししている。

 プレミアリーグの移籍金ランキングでは、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のポール・ポグバ(Paul Pogba)が8900万ポンド(約115億円)で首位に立ち、チームメートのロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)とリバプール(Liverpool FC)のDFビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)がそれぞれ7500万ポンド(約97億円)で続いており、アフリカ出身選手として最も高額な移籍金を記録したペペはそれに次ぐ4位となっている。

 背番号19を着用する予定のペペは、昨季の公式戦で合計50得点を記録したオーバメヤンとアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)を擁するアーセナルの攻撃陣に、火力を加えることになる。

 アーセナルを指揮するウナイ・エメリ(Unai Emery)監督は、「ニコラは高い評価を受けており、欧州のトップチームの多くが欲しがる逸材だ」「トップクラスのウインガーと契約することは、今回の移籍市場において重要な目標の一つであり、彼の加入を喜んでいる」と述べた。

 ペペは昨季のリーグ1で得点王となったパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)に次いで2位となる、計22得点を記録する活躍を見せ、今夏の移籍市場ではユナイテッドやイタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)などへの移籍がうわさされていた。

 リールは昨季リーグ2位に入り、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場権を獲得した。(c)AFP/John WEAVER