【8月2日 AFP】世界ラリー選手権(WRCWRC)で通算6度の総合優勝を誇るセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)は、2020年シーズンを最後にWRCを引退する表明した。

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 今季の所属チームであるシトロエン(Citroen)との契約は1年のみで、レースに別れを告げる時期が近づいているとほのめかしていた35歳のオジェは、第9戦ラリー・フィンランド(Neste Rally Finland 2019)のウェブサイトで、「カウントダウンするならば、残っているのは20レースだ」「しかし、だからといってレースをスローダウンさせるつもりはない」と語った。

 残り6レースとなった今季のドライバーズ選手権で、現在首位に立つトヨタ(Toyota)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)に4ポイント差の2位につけているオジェは、家族との時間を増やしたいとする一方で、新シリーズ「エクストリームE(Extreme E)」のアンバサダーに就任している。

 2009年に本格的にWRCデビューを果たしたオジェは、フォルクスワーゲン(Volkswagen)で4度(2013年、14年、15年、16年)、フォード(Ford)で2度(2017年と18年)の6季連続で世界タイトル獲得を果たした。

 オジェは1日に行われたラリー・フィンランドの最初のスペシャルステージ(2.31キロメートル)で、ヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)とトヨタ勢のタナックとクリス・ミーク(Kris Meeke、英国)に続く4位に入った。

 ヒュンダイがフィンランドで初優勝を目指している中、ヌービルは「ヒュンダイのためにフィンランドで勝ちたい」と意気込んだ。しかし、オジェは「非常に激しいバトルになる」と予想し、「全力を尽くしてみせる」と誓っていた。(c)AFP