【8月2日 AFP】ポルトガル1部、スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)の元会長で、昨年5月に同クラブ選手への襲撃を指示した罪に問われているブルーノ・デ・カルバーリョ(Bruno de Carvalho)容疑者が、この件で訴追された43人の被告と共に裁判にかけられることが1日に分かった。

 起訴状によれば、リスボンの裁判所は捜査の中で「罪を犯した証拠」が十分にあると判断したという。

 容疑者側の担当弁護士の1人は退廷する際、「彼らは全員訴追された。われわれはこの決定を予想していなかった」とコメントした。

 格下のアベス(Deportivo Aves)に敗れた昨年のポルトガル杯(Portuguese Cup 2017-18)決勝の直前、スポルティングの選手たちは練習場に侵入した50人あまりのファン集団に襲撃され、中には激しく殴打を受けた選手もいた。

 デ・カルバーリョ被告はその襲撃を扇動したとして検察側に訴追されているが、動機についてははっきりしていない。

 デ・カルバーリョ被告は昨年11月に拘束されたもののその4日後には釈放され、誘拐および悪質な脅迫や暴力など一連の罪で訴追されている。(c)AFP