【8月2日 AFP】女子フィギュアスケートの元米国代表で、2014年ソチ冬季五輪の団体銅メダルに輝いたアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)が1日、性的暴行疑惑の渦中に自殺したジョン・コフリン(John Coughlin)氏から被害を受けていたと公表した。

 現在28歳のワグナーは、USAトゥデー(USA Today)紙に寄せた告白文で、17歳だった2008年6月にコフリン氏から暴行を受けたと明かした。複数の虐待疑惑により捜査対象になったことが明かされた後、今年1月に自ら命を絶ったコフリン氏は当時22歳だった。

 ワグナーは当時を振り返り、チームメートとのパーティーの後、コフリン氏が一緒にベッドに入り込んできて、同意なしでキスしたり体をまさぐったりしたと明かした。そのときは「恐ろしくて完全に感覚がまひしていた」といい、コフリン氏に出て行くように言うと、同氏は行為をやめて部屋から立ち去ったという。

「あの夜の出来事が何であったにせよ、それまではベッドに入れば安心して眠れていたのに、彼がその安全を奪い去ったと今は分かっている」「私はただ友達と一緒に楽しみたくてあの家に行った。彼はそれを全て台無しにした」

 5月には、コフリン氏と2004年から2007年までペアのパートナーだったブリジット・ナミオカ(Bridget Namiotka)氏が、虐待の被害に遭っていたことを暴露した。

 14歳から17歳までの間にコフリン氏から標的にされていたというナミオカ氏は、「ごめんなさい、でもジョンは、私を含めた少なくとも10人を傷つけました」「彼は2年にわたって私を暴行しました。無実の人間は首をつりません」とコメントしていた。

 コフリン氏は、自殺する前に疑惑を否定していた。(c)AFP